
「秋なのに半袖で撮影することになった」
「冬の屋外で春物を着てもらいたい」
「まだ暑い時期だけど、冬物のコートを撮影したい」
モデルを起用した広告やECサイトの撮影では、実際の気温とモデルが着用する衣装の季節が合わないことがあります。
特に秋から冬、冬から春といった季節の変わり目は、暖かい日と寒い日が入り混じり、企画段階では撮影当日の気温を予想しにくいこともあります。
また、広告やECサイトで使用する写真・動画は、商品やキャンペーンの公開より前に制作するのが一般的です。そのため、寒い時期に春夏商品を撮影したり、暑さが残る時期に秋冬商品を撮影したりすることがあります。
そこで企業や制作担当者が考えておきたいのが、衣装だけではなく、その衣装をモデルが「いつ・どこで・どのくらいの時間着るのか」という撮影環境です。
寒さや暑さへの配慮は、モデルの負担を軽減するだけでなく、表情や動き、ヘアメイク、衣装の状態、撮影の進行にも関わります。
今回は、冬や季節の変わり目にモデル撮影を行う企業・制作担当者に向けて、季節を先取りした衣装撮影や屋外撮影で確認しておきたいポイントをご紹介します。
なぜ実際の季節とモデルの衣装がずれるの?
モデルを起用した広告撮影では、次の3つの季節が一致するとは限りません。
- 実際に撮影する季節
- 写真や映像で表現する季節
- 広告や商品を公開する季節
例えば、春物の商品を春になってから撮影していては、販売開始や広告公開までにECページや販促物の準備が間に合わない場合があります。
そのため、まだ寒い時期に春物を撮影したり、反対に暑さが残っている時期に秋冬物を撮影したりすることがあります。
完成した写真は暖かな春の日に見えても、実際の撮影現場では気温が低かった。冬らしいコートを着ていても、実際には汗ばむ気温の中で撮影していた。このようなケースは珍しくありません。
衣装を決める際は、完成する写真や映像の季節感だけでなく、撮影当日の環境とのずれも考えておくことが大切です。
冬のモデル撮影は何度までなら大丈夫?
冬の屋外撮影を計画すると、
「気温が何度までなら撮影できる?」
と気になることもあるでしょう。
しかし、モデル撮影について「○℃以上なら問題ない」と一律に判断することはできません。同じ気温でも、次のような条件によって体感は大きく変わります。
- 風の強さ
- 日差しの有無
- 日向か日陰か
- モデルが着用する衣装
- 屋外にいる時間
- 撮影の合間に暖を取れるか
スタッフがコートを着て「それほど寒くない」と感じていても、半袖や薄手の衣装を着るモデルにとっては、まったく同じ環境ではありません。
気温の数字だけで撮影可否を判断せず、衣装・風・撮影時間・待機環境をまとめて確認することが重要です。
撮影日が近づいたら、天気だけでなく、撮影する時間帯の予想気温や風、日差しも確認しておきましょう。
「撮影時間」より「その衣装を着ている時間」を考える
体感温度を考えるときに見落としやすいのが、モデルの待機時間です。
例えば、冬の屋外で春物のシャツを撮影するとします。実際にシャッターを切る時間が15分でも、その前後には次のような時間が発生します。
- 撮影場所への移動
- 機材やセットの準備待ち
- 撮影した写真の確認
- 商品やセットの入れ替え
- 次の撮影までの待機
この場合、モデルが薄手の衣装で過ごす時間は15分ではありません。動画で同じシーンを繰り返し撮影する場合や、複数の商品を続けて撮影する場合も同様です。
企業側では「半袖になるのは少しだけ」と考えていても、現場では準備や確認によって時間が延びることがあります。
撮影時間と、モデルがその衣装を着ている時間は必ずしも同じではないことを前提にスケジュールを組みましょう。
冬のモデル撮影で準備しておきたいもの
寒い時期に薄手の衣装で撮影する場合は、モデル本人に防寒対策を任せるだけでなく、制作側でも撮影環境を整えておきましょう。
撮影内容やロケーションに応じて、次のような準備が考えられます。
- 撮影の合間にすぐ羽織れる防寒着
- 暖を取れる屋内・控室・車などの待機場所
- カイロやブランケットなどの防寒用品
- 温かい飲み物
- 屋外での待ち時間を減らした進行スケジュール
広告表現上、半袖や薄手の衣装で撮影する必要がある場合、衣装そのものを暖かくすることはできません。
その代わり、撮影していない時間にどれだけ寒さを避けられるかを考えることがポイントです。
モデルへ防寒着の持参をお願いすることもできます。ただし、その場合は事前に伝え、屋外にいる予定時間や、暖を取れる待機場所の有無も共有しておきましょう。
モデルへお願いすることと、制作側で準備することを分けて整理しておくと、当日の進行がスムーズになります。
暑い時期に冬物を撮影する場合も注意
季節と衣装のずれは、冬の撮影だけに起こる問題ではありません。
秋冬商品の広告を早めに準備するため、暑さが残る時期にニット、ジャケット、コート、マフラーなどを着用して撮影することもあります。
特に日差しのある屋外では、厚手の衣装を着続けることでモデルへの負担が大きくなります。暑い環境では、次のような対策を検討しましょう。
- 涼しい場所や日陰で休憩できるようにする
- 水分を取りやすい環境を整える
- 連続する撮影時間を短くする
- 確認や準備の間はコートなどを脱げるようにする
「冬物を撮影するから、撮影中ずっとコートを着てもらう」と考えるのではなく、必要なカットの直前に着用してもらうなど、進め方を工夫できる場合があります。
暑さ・寒さは撮影の仕上がりにも影響する
体感温度への配慮は、モデルのためだけではありません。企業側が求める写真や映像を撮影するためにも重要です。
寒い屋外で薄着の状態が続けば、身体がこわばり、自然な表情や動きを維持しにくくなる可能性があります。
反対に、暑い環境で厚手の衣装を着続ければ、汗によってヘアメイクの直しが必要になったり、衣装の見え方に影響したりすることがあります。
その結果、休憩やヘアメイク直し、撮影順の変更が必要になれば、全体のスケジュールにも影響します。
つまり、暑さ・寒さへの対策は、モデルへの配慮だけでなく、撮影品質・撮影効率・スケジュール管理にも関わるものです。
衣装の撮影順を工夫する
複数の衣装を1日で撮影する場合は、気温に合わせて撮影順を調整できないか検討してみましょう。
寒い時期であれば、気温が低い朝にコートやニットを撮影し、比較的暖かくなる昼頃にシャツや薄手の春物を撮影する方法があります。
暑い時期であれば、比較的涼しい時間帯に厚手の秋冬物を撮影すると負担を抑えられます。
もちろん、自然光、ロケーション、ヘアメイク、施設の使用時間など、撮影順を決める条件はほかにもあります。必ず気温を最優先にする必要はありません。
ただし、「どの商品から撮るか」だけでなく、**「どの衣装を何時頃に撮るか」**という視点を加えることで、撮影内容を変えずに負担を軽減できる可能性があります。
また、季節の変わり目は予報と実際の気温が異なることもあります。屋内カットを先に撮る、屋外撮影を短く区切るなど、当日の状況に合わせて調整できる余裕を持たせておきましょう。
屋内撮影でも室温を確認する
スタジオや店舗などの屋内撮影でも、温度管理は必要です。
冷暖房の効き方、出入口の開閉、撮影用照明、機材、衣装の厚さなどによって体感温度は変わります。
特に注意したいのが、スタッフとモデルでは服装が異なることです。
スタッフがニットやジャケットを着て快適に感じていても、モデルがノースリーブであれば寒く感じるかもしれません。反対に、スタッフが薄着でも、モデルだけ厚手のニットとコートを重ねていれば暑く感じることがあります。
「屋内だから問題ない」と判断せず、モデルが実際に着用する衣装を基準に室温や休憩時間を確認しましょう。
撮影前にモデルへ共有しておきたい情報
衣装や撮影環境が決まったら、モデルやキャスティング担当者へできるだけ早めに共有しましょう。
- 屋内・屋外のどちらで撮影するか
- 春夏物・秋冬物など、どのような衣装を着るか
- 屋外で薄着になる予定があるか
- 屋外撮影をどのくらいの時間予定しているか
- 暖かい、または涼しい待機場所があるか
- モデル自身に持参してほしいものがあるか
撮影当日になって初めて「今日は屋外で半袖です」と伝えるより、事前に分かっていた方がモデル側も適切に準備できます。
こうした情報をキャスティングの段階で共有しておくと、その条件で参加できるモデルかどうかも確認しやすくなります。
冬の屋外で半袖のモデル撮影はできる?
春夏商品や季節を先取りした広告では、寒い時期に薄手の衣装を撮影することがあります。
ただし、「そのカットを撮影できるか」と「長時間その状態で撮影を続けられるか」は別の問題です。
薄手の衣装が必要な場合は、撮影時間を短く区切る、撮影直前まで上着を着てもらう、撮影の合間に暖を取れる場所を用意するなど、環境に合わせた準備を行いましょう。
気温、風、日差し、衣装、撮影時間、待機環境によって状況は異なります。一律の温度だけで判断せず、当日の環境を総合的に確認することが大切です。
モデル撮影の寒さ対策についてよくある質問
カイロは企業側で用意した方がいい?
必須とは限りませんが、寒い時期の屋外撮影では用意しておくと便利です。ただし、カイロだけで対策を完結させず、防寒着、暖を取れる場所、屋外での撮影時間もあわせて考えましょう。
モデルに防寒着を持ってきてもらってもいい?
問題ありません。ただし、事前に依頼し、屋外にいる予定時間や薄着になる可能性も共有しておきましょう。
当日の気温が想定より低かったらどうする?
撮影順を変更する、屋内カットを先に撮る、屋外撮影を短く区切るなど、可能な範囲で調整します。安全に撮影を続けることが難しい場合は、撮影内容、場所、日程の変更も検討しましょう。
撮影条件が確定する前でも相談できます
モデル撮影を企画していると、
「11月に春物を屋外で撮影したい」
「まだ暑いけれど、冬物の撮影を始めたい」
「モデルに何を持参してもらえばいい?」
「この撮影には待機場所が必要?」
など、キャスティング前の段階で疑問が出てくることがあります。
すべての撮影条件が完成してからモデルを探し始める必要はありません。撮影時期、場所、衣装、予定している撮影時間などがある程度分かっていれば、企画段階でもキャスティング会社へ相談できます。
条件を早めに整理しておくことで、モデルへの確認や当日の準備も進めやすくなります。
まとめ|モデルの衣装と実際の撮影環境をセットで考えよう
モデルを起用した広告・EC撮影では、実際の季節と、広告で表現したい季節が一致しないことがあります。
だからこそ、衣装を決めるときは、**「何を着てもらうか」だけでなく、「その衣装をどのような環境で、どのくらいの時間着てもらうのか」**まで考えることが大切です。
特に、次の項目を事前に確認しておきましょう。
- 撮影日の気温・風・天候
- 屋内撮影か屋外撮影か
- 衣装の厚さ
- モデルがその衣装を着ている時間
- 待機場所の環境
- 寒さ・暑さ対策
- 衣装の撮影順
- モデルへ事前に共有する情報
季節と衣装が合わない撮影そのものが問題なのではありません。条件を事前に把握し、モデルが無理なく撮影できる環境を準備したうえで進めることが重要です。
MixLink Castingでは、外国人・ハーフ・日本人モデルをはじめ、キッズからミドル・シニアまで、幅広いモデルのキャスティングを行っています。
「この季節にこの衣装で撮影できる?」
「屋外撮影では、モデルへ何を伝えておけばいい?」
「撮影内容は決まっているけれど、モデルの手配や当日の条件をどう考えればいい?」
といった、撮影企画段階でのご相談にも対応しています。
モデルの起用について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
モデルキャスティングをご検討の方へ
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撮影内容やご希望のイメージ、ご予算に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。